JNA:ジェルネイル技能検定試験

JNA

JNAには初級、中級、上級の3つのレベルの検定があります。飛び級ができませんので、必ず基礎となる初級から順番に受けなければなりません。
初級はジェルネイルの基礎、中級はジェルイクステンション※、上級はジェルクリアスカルプチュア※などが試験項目に入ってきます。

JNA 初級について
JNA 中級について
JNA 上級について

JNAの資格は、JNECという資格を取った上で受験することで、一部JNAの試験を免除される制度があります。それについてはこちらで紹介しています。

JNECとJNA(ジェルネイル技能検定試験)の違い
そもそもJNECって何?

JNA 初級

JNA 初級は、ジェルネイルについての基礎が中心の試験内容です。初級とはいえ、ジェルアートが必要など専門的な知識は必要です。
合格率は非公開ですが、70%弱ぐらいではないかと予想されます。独学や通信講座で取得できるのは初級が限界でしょう。
後々、中級以上も目指す可能性があるのであれば、初級の知識や技術をしっかりと体系立てて学べるスクールに通学したほうがいいでですね。

JNA 初級 の試験内容

試験時期:年2回(2017年の場合は6月・12月に実施)

受験料 :9,720円(税込)

試験会場:札幌/仙台/東京/名古屋/大阪/広島/福岡

所要時間:午前の部9:50~13:25 もしくは 午後の部13:55~17:30
→試験時間などの詳細は、公式HPをご確認ください。

事前審査(10分)
テーブルセッティング、モデルの爪を確認します。

第1課題(35分)
ネイルケア(両手指10本)…JNEC3級合格者は免除されます。

JNA初級ジェルアート見本

第2課題(60分)
1.ポリッシュカラーリング(左手5本)※
2.ジェルカラーリング(右手5本)※
3.ジェルアート(右手中指)モチーフはピーコック
終了後、試験監督がその場で実技試験内容の採点をします。

★第1課題と第2課題の合格ラインは合計100点満点中、80点以上

筆記試験(30分)
マークシート式で、爪の構造や病気、ジェルネイルの手順などの問題が出題されます。

★筆記試験の合格ラインは100点満点中、80点以上

※ポリッシュカラーリングとは…

ポリッシュカラーリングとはマニキュアのことで、除光液で簡単に落ちます。

※ジェルカラーリングとは…

ジェルカラーリングとはその名の通りジェルによるカラーリングのことです。ジェルネイルは一度つけると、簡単には落とせません。

JNA 中級

JNA中級は、初級の基礎を踏まえて、実際にサロンで働く際に必要な専門知識や技術がしっかり身についているかを測る試験です。
履歴書に書いて「おっ?」と思われるのはこの中級からで、独学や通信で取得するのはかなり厳しいと言われています。

実際にYahoo!知恵袋などを見てみると、「通信では全然身についてる気がしないので通学に変えた」
「JNA初級ならまだしも、中級は独学ではムリ・・・」
といった悩みや相談がかなりの数寄せられていることがわかります。
通信は安い点が魅力ですが、結局わからなくて通学に通いなおす、となると二重の出費でかなりのムダとなります。
通信で学びきる自信がない、もしくは不安な方は通学で学ぶことをオススメします。

JNA 中級 の試験内容

試験時期:年2回(2017年の場合は6月・12月に実施)

受験料 :12,960円(税込)

試験会場:札幌/仙台/東京/名古屋/大阪/広島/福岡

所要時間:12:35~17:10
→試験時間などの詳細は、公式HPをご確認ください。

事前審査(10分)
テーブルセッティング、モデルの爪を確認します。モデルの右手5本には、指定のジェルカラーリングを事前に施してあることが必要です。

第1課題(30分)
1.ネイルケア(左手5本)…JNEC2級合格者は免除されます。
2.ポリッシュカラーリング(左手5本)
終了後、試験監督がその場で実技試験内容の採点をします。

JNA中級ジェルグラデーション

第2課題(85分)
1.ポリッシュオフ(左手5本)
2.ジェルフレンチカラーリング(左手5本)
3.ジェルオフ(右手5本)
4.ジェルグラデーション(右手中指以外の4本)
5.ジェルイクステンション(右手中指)
終了後、試験監督がその場で実技試験内容の採点をします。
終了後、試験監督がその場で実技試験内容の採点をします。

★第1課題と第2課題の合格ラインは合計100点満点中、70点以上

筆記試験(30分)
マークシート式で、爪の構造や病気、プロフェッショナリズムなどの問題が出題されます。

★筆記試験の合格ラインは100点満点中、80点以上

※ジェルイクステンションとは…

短い爪をジェルを使って造形し、伸ばす技術です。シルバーの台紙を爪に装着して、その上からジェルで形を作っていきます。

JNA 上級

上級はJNAジェルネイル技能検定試験の最高峰の資格になります。

そのためかなり難易度は高くなっており、独学や通信では取得するのが極めて困難だと言われています。しかし、取得後に開ける道や選択肢の多さを考慮したら、JNEC1級とともに苦労してでもとっておきたい資格です。
筆記試験はなく、実技だけの試験内容であることも特徴的です。出題されるデザインのテーマは、試験ごとに毎回変わります。2017年6月実施の試験ではフラワーでした。

試験の数ヶ月前にはテーマが発表されるので、事前にしっかり練習しておきましょう。

JNA 上級 の試験内容

試験時期:年2回(2017年の場合は6月・12月に実施)

受験料 :16,200円(税込)

試験会場:札幌/仙台/東京/名古屋/大阪/広島/福岡

所要時間:午前の部 9:50~12:30 もしくは 午後の部 13:45~16:25
→試験時間などの詳細は、公式HPをご確認ください。

事前審査(10分)
テーブルセッティング、モデルの爪を確認します。

JNA上級作品例

実技試験(85分)
1.ジェルクリアスカルプチュア※(右手 人差指)
2.ジェルクリアスカルプチュア(右手 中指)
3.ジェルチップオーバーレイ※
 +デザイン(テーマ:フラワー)(右手 薬指)
4.ジェルチップオーバーレイ(左手 中指)
5.ジェルチップオーバーレイ+フレンチルック(左手 薬指)
終了後、試験監督がその場で実技試験内容の採点をします。

★実技試験の合格ラインは合計100点満点中、70点以上

第2課題(85分)
1.ポリッシュオフ(左手5本)
2.ジェルフレンチカラーリング(左手5本)
3.ジェルオフ(右手5本)
4.ジェルグラデーション(右手中指以外の4本)
5.ジェルイクステンション(右手中指)
終了後、試験監督がその場で実技試験内容の採点をします。
終了後、試験監督がその場で実技試験内容の採点をします。

★第1課題と第2課題の合格ラインは合計100点満点中、70点以上

チップオーバーレイは分厚くなりやすく、スカルプチュアは厚みが出にくい傾向にありますので注意しましょう。合計5本の指に施術してデザインも施さなければならないため、時間との戦いですね。

※ジェルクリアスカルプチュアとは…

爪の長さを出したり弱った爪を補強する技術です。ジェルを使って、爪を一つ一つ造形していくので、事前に作られたチップよりも地爪に近く、自然な形を作ることができます。

※ジェルチップオーバーレイとは…

爪先だけのハーフチップを使って、爪に長さを出す技術です。主に地爪が深爪な人でスカルプチャが出来ない人に使われていますが、普通の爪の状態でも、これで爪に長さを出すことが出来ます。

JNA認定校ってなに?

JNA検定を主催する、NPO法人日本ネイリスト協会では、独自の基準をクリアしたネイルスクールを公式認定しています。
ネイルリストを目指す人が、正しい教育を安心して受けられるよう、カリキュラムや教育者、施設などの安全性を考慮して、信頼できるスクールを公式に認定しているのです。

2017年時点では、国内85校が認定済みです。それらの教育施設は、信頼の証である「JNA認定校」または「JNA本部認定校」を名乗り活動しているので、一度候補にあるネイルスクールが認定校かどうかを確かめてみてもいいですね。