ネイリストになるには

ネイリストは国家資格ではなく民間資格のため、資格がなくてもネイリストを名乗れます。
とはいえ、資格の勉強をすることで体系的にネイルの技術・知識を学べるため、将来的にネイリストとして働きたい、個人サロンを開きたい、という方は資格を取ることで可能性がグンと高まります。
ここではネイリストになるためにとるべき「ネイリストの資格」について説明します。
「通信」と「通学」、選ぶならどっち?
ネイリストの資格を取得するには、「通信」か「通学」で学ぶのが主な方法になり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
通信はリーズナブルかつ自分のペースで学べるメリットがありますが、強制力がないため続けるには強い自制心が必要で、自分に甘い人には向きません。また技術を学ぶのは基本的にDVDからになりますが、内容が難しくなればなるほど映像で学ぶのは難しく、結局通学に切り替える、という方も少なくありません。
通学はその逆で、プロの技術を目の前で見て学ぶことができ、疑問点もその場ですぐに質問して理解することができますが、料金がスクールによって差があり、同じ資格でも通信と比べて数十万円の差が出ることもあります。また時間に融通がききにくいため、仕事をしながらだと難しい、というデメリットもあります。
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通学制のスクールでも、エンパイアニューヨークのように通信レベルのリーズナブルさで、22時まで学べるスクールもあります。
また、独学という選択肢もありますが、入門レベルならともかく実用的なJNEC2級、JNA中級以上はかなり難しいですし、知識は独学でまかなえたとしても技術面は絶対に独学では足りません。
また、通信にしろ通学にしろ、スクールには長年培った学習メソッドがあり、短期間で最大限の効率で学べるため、よほど時間に余裕がある人じゃない限り通学、どうしても金銭的に難しければ通信を選ぶ方がいいでしょう。
ネイリストの資格は通信でも十分?まずは「2級+中級」を目指しましょう
ネイリストの資格は主にふたつ、ネイリスト検定(JNEC)とジェルネイル検定(JNA)があります。
ネイリスト検定は3級⇒2級⇒1級の順で難易度が高くなり、ジェルネイル検定は初級⇒中級⇒上級の順で難易度が高くなります。
通信や通学で学ぶ場合、このどちらかだけを学ぶ、というコースは少なく、たいてい「3級+初級」や「1級+上級」などセットになっていることが多いです。
そのなかでもわたしは、「2級+中級」の資格を取ることをオススメしています。
なぜなら、多くのサロンが「2級+中級」以上の資格を求めている一方、取得にかかる費用や時間が「1級+上級」に比べて大幅に負担が少なく、高待遇で働ける可能性が高まるからです。
「3級+初級」だけなら、必死で頑張れば独学でも取得できるかもしれません。
しかし、よほどネイルと学習のセンスがなければ2級以上は難しいと思います。また、万が一資格を取得できたとしても、スクールで先生から聞ける「プロの生の声」や「業界の裏話」は独学では得られません。
またそういったところにネイリストとして長く活躍できるエッセンスが詰まっているものです。
よほどセンスがあれば、わずかながら独学で「2級+中級」を取得する人はいます。
ただ、「資格取得」が目的ではなく、「プロネイリストとして活躍すること」するのが目的なら、スクールに通うことをオススメします。
独学でもネイリストにはなれるけど・・・
冒頭でも申したとおり、ネイリストは国家資格ではないため、名乗るだけなら無資格でも可能です。また最近では未経験だけでなく無資格で求人を出しているところもあります。
それなら資格なんて要らないと思うかもしれませんが、資格なしでネイリストになることは大きなリスクを伴います。
資格なしでネイリストになるリスクまた資格を取得する過程も重要になってきます。
同じ資格を持っていても、プロとして働き始めると「独学」と「通学・通信」では技術力や知識に大きな隔たりがあります。
なぜなら、独学は「資格取得」がゴールなのに対して、「通学・通信」では資格取得後の「プロネイリストとして活躍すること」を見据えているからです。
将来性を考えるなら、「今お金がない・・・」なんて小さな理由で独学を選んではいけません。
資格の取得だけが目的だったり、独学に確固たるポリシーがあるわけでないなら、多少無理してでもスクールに通うことをオススメします。その苦労は必ずのちのち役に立つはずです。