ネイリストの資格は通信制のスクールで十分?

通信教育
ネイリストの資格を取得する主な方法は「通信」と「通学」の2通りがあります。基本的には通学になりますが、最近では価格や自由さから通信制を選ぶ人が増えてきています。 ここではネイリストの資格を取るには、通信でも十分かどうかについて説明します。

ネイリストの資格をとるだけなら通信でもいいけど…

ネイリストの手元

本人に強い意志があれば、通信制でもネイリストの資格は取得できます。

ただし、それは「3級などの難易度の低い資格を取得すること」に限った話です。ネイリストとして活躍する上では、通信制ではどうしても足りないものがあります。

それは、プロの技術を直接見て学び、実践する機会です。

通信制では、主にDVDを見て、プラクティスハンドと呼ばれる練習用ハンドでネイルの工程を練習していきます。

通学なら学生同士でモデルをやって、人間の手をつかった実践練習が可能ですが、プラクティスハンドを使用せざるを得ません。

マネキンでは、モデルが痛いと感じる力加減がどれくらいかとか、手を固定する角度など、わからないことや実践と違うことが多々出てきてしまいます。

通学で学ぶことで、人によって違う爪の形や健康状態、実際に人の手を握りながら施術する感覚などを多種多様なパターンの経験を積むことができるのです。

資格取得だけが目的なら、当日すこしくらい施術が痛くても、モデルが我慢してくれますが、プロとして活躍することを目標にしているなら、そんなこと許されません。

また、通信だとどうしてもたったひとりで解釈した技術を積み重ねるため、悪い癖が付いてしまう可能性が高いです。自宅では指摘してくれるひとがいないのですから、当然ですよね。

3級程度の資格であれば、通信でも合格できる可能性はあります。しかし、2級以上だと通信の場合かなり難しくなると言われています。

実際に、初級・3級までは通信で取得したが、それ以上の検定には合格できなかったので通学を決めたという方が、通学制のスクール説明会に来るケースは多いそうです。

通学制の授業には、各級に応じた試験対策講座がみっちり用意されているため、試験中にモノを落とした時の拾い方まで、試験に関する細かい注意事項も教えてもらうことができます。

通信は安くてはじめやすいので、一見良さそうに思えるのですが、結果的には非効率な練習時間を費やすことになりがちです。少々値段が高くても、通学で技術を学ぶことをおすすめします。

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通学制のスクールでも、エンパイアニューヨークのように通信レベルのリーズナブルさで、22時まで学べるスクールがあります。

通信制だとモデル探しが大変

ハンドモデル

通信制の難しいところは、ネイルのモデルを見つけるのが大変なことが挙げられます。

はじめは友人に頼めても、そう何度も何度も頼むとなると、さすがに気を使いますし、友人も嫌がりますよね。

モデルと言ってもそんな華やかなものではないですし、じっと黙って練習用のデザインをされ、座っているだけなのですから当然です。

そのため、通信制の学生さんは、彼氏や旦那さんをモデルとして連れて来る人もいるのですが、女だらけの学校や試験会場ではやっぱり少し浮いている印象です。

SNSや掲示板などで「無料・材料費だけでやるのでモデルになってください!」といったものも時々見受けられますが、全く知らない人のネイルを施術するときは注意をしてください。

「無料」「安さ」に釣られてくる人は、クレーマーになりやすいだけでなく、あくまで練習中なのでケガをさせたりしても責任がとれずトラブルになることが多いためです。

その点、通学制なら生徒同士でペアを組んで練習ができるため、モデル探しに手間や時間をかけずにすみます。

また、あなたが練習台としてお客の立場になることで、こうすれば喜んで貰える、こうすれば痛くない、などの技術を学ぶこともできます。

同じ目標に向かって走っている仲間に出会うことは、大変心強いですしネイルの勉強もはかどりますよ。

現場で活躍するプロのほとんどは通学

マニキュアの絵

これは世界で活躍するプロネイリストの方とお話しする機会があったときに伺ったのですが、現場で活躍するプロはほとんどが通学制のスクールで技術を学んでいるらしいです。

もちろん個人サロンでひっそりとやられている方まで把握されているわけではないと思いますが、ネイルサロンも複数経営されていて、たくさんのネイリストを見ている方なので、重みのある言葉だと思います。

通信制では技術を学ぶことができますが、通学制ではそれだけでなく、接客業の知識まで、その道を極めたプロから直接指導してもらえるからです。

通信では、あくまで検定に受かるための知識を身につけることが多いですが、通学の場合は、更にその先の、店舗に立った時の接客までを教えることが多いです。より実践的な授業が組み込まれていくため、多くの経験を積むことができるでしょう。

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まとめ

通信制のネイルスクールでも、ネイルの資格は取得できますが、ネイリストとして働くのであれば、通学制のスクールで実践的に学ばなければ通用しません。

通信制のメリット

  • 値段が安い
  • 自由な時間に学習できる

通信制のデメリット

  • モデル探しが大変
  • 人間の手を使った実践的な技術が身につかない
  • まちがいを指摘される機会がない

通信制のリーズナブルさと時間の融通がきくことは、途中でフェードアウトしやすい条件にもなります。 実際に、通信制の資格の取得率は、通学生と比べて大幅に下がります。

ネイリストになりたいけど資格取得まで続けられるか不安、という方は間違いなく通信制は選ばない方がいいでしょう。

通学制でも安くて、時間の融通が効きやすいスクールのひとつにエンパイアニューヨークというスクールがあります。本サイトでも紹介しているのでチェックしてみてくださいね。

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